Chocolate-houseのカーテンに欠かせない「浜松リネン」。

 

遠州の繊維業で培われた職人技と、

 

強い「からっ風」で天日干しするリネンはとても評価が高く、

 

国内のリネン織物の約70%を占めています。

 

糸から布へ、布から染めへ―リネンが生まれる産地の工場を訪ねました。



最初に訪れたのは、経糸(たていと)を準備するための工場。織物の工程は細かく分業化されており、それぞれ専門の職人が作業に当たります。幅1mほどの布を織るために、使用する経糸は計3000~5000本! その一本一本を正確に機械の穴に通し、織機ビームと呼ばれる筒に巻き付けていきます。

 


糸の原料は主にヨーロッパ産。スタンドにズラリと並ぶ糸コーンは圧巻!

 

巨大ボビンのような織機ビームを回転させながら、糸を巻き取っていきます。両端(布の耳)に綿の糸を入れることで丈夫に仕上がるそう。



続いては、織布工場―通称「機屋(はたや)」さんへ。入った途端、カメラもメガネもレンズが真っ白! 麻を柔らかくして糸を切れにくくするため、常に高い湿度に保っているそうです。工場内では、織機がカシャン、カシャンと音を立てながら、休むことなく稼働中。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に挿入し、布地を織り上げます。


糸の調子をととのえる、機屋の職人さん。

織り上がった布地。厳しい検品をクリアしたものだけが出荷されます。



布地が完成したら、最後は染め工場の見学へ。「ワッシャー」と呼ばれる方法では、ドラム型の染色釜を使い、じっくりと染め上げていきます。乾燥は、この地域特有の「遠州のからっ風」にさらしながら、たっぷり注ぐお日さまのもとで天日干し。こうして丁寧に手をかけることで、リネン特有の風合いや、深みのある色味が生まれます。


釜の中で生地がからまないよう、糸で縫い付けておきます。

染めたての布地。同じ染色液を使っても、生地によって仕上がりはさまざま。


オリジナルのカラー見本。くすんだような、ニュアンスのある色合いが魅力です。

風に揺れるリネン。天気に恵まれ、風の強いこの地域は天日干しにもってこい。


〒442-0824 愛知県豊川市下長山町堺154-1

代表/伊藤里江子

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